12星座について

山羊座

山羊座は、忍耐とか、根性とか、不動産とか、伝統とか、
いろんなカタイこといわれていますが、
「社会」
という、厳しい世界でなんとか自分自身をコントロールし、
ひとかどのものとしてたちあがっていこう
とする、強い姿勢を指すもののようです。
だから、実際的だし、具体的です。
でも、おもしろいことに、芸術的な要素も、
実はこの山羊座、持っているんですね。
実際的、具体的、というのをつきつめると、
体の持っている諸機能、視覚とか聴覚とかね、そういうのがとぎすまされるから、
音楽とか絵画とか、適性が出るんだろうなあ、
とかも、思うんですが。
リクツじゃねーんだよ、というあたりで。
なんとなく納得。

山羊座は、ジミに書かれていることが多いですね。
努力根性
のような。
あまり女の子としては嬉しくない。
私のイメージから行くと、山羊座は、
なにか、集団のなかにあって輝く、というイメージなんです。
いっこいっこの対人関係をまとめあげて、
ひとつの全体的、有機的な
「人間関係」
のなかの自分を考えられるようになる場所なんですね。
ひとりのオトナとして、社会でどうかがやくか。
社会的ペルソナ
などと書いたりしますが、
山羊座は、一人の人間として社会の中にあるありかたを考える、
実質的な成功系の星座という気がします。
この
実質的
というのがミソで、
山羊座の感覚って、実にプリミティブなところがあるのよな。
「社会」
とか言ってるわりに、好悪とか快不快の感性が、
すごくプリミティブ。素直っていうか、まっすぐ。で、繊細。
A型
って、日本の社会では、
細かいツマンナイ気の小さいヤツ
って思われがちなんだけど、
ある種の感覚的繊細さと、それについての頑固さって、ないですか。
山羊座には、どうもそういうところがある。
だから、「社会的」成功がテーマ
とかいってるわりに、
芸術的な適性も出てくるのが山羊座なんですよね。
これは、不思議。
私の大好きなR.ケリーもかっぷりこーん、つまり山羊座。
自分の歌でもそういうてます。
彼の声を聞いていると、私などは野性に返った気がしますが、
そういう、有無を言わさない体感世界みたいなの、
山羊座はすごくつよいのよな。

おもえば、山羊座のひとつまえ、射手座の段階では、
何事においてもすごく意識が広がっていくんです。
射手座は、目的意識は強い星座なんですが、
その目的の根拠が、
感動とか熱狂とかあるいは正義感、倫理感など、
けっこうふわふわしている。
信用できないと言うわけではないのですが、
ある意味、生活感に欠ける。
一瞬とか一定期間ならがんばれるけど、
10年やれっていわれると、ちょっとキビシイ。
その点、山羊座の目的意識は強烈です。
射手座まで来て「自分の外に広がる、他者がいっぱいいる世界」を発見できた段階で、
山羊座。
突然、
自分どうしよう
って思うのです。
オレはどうやっていきていこうかしらん。
世界があり、他者がいる。
そこで、自分はどのように生きていくか。
世界は、このようである。
その根元には、自分という存在がある。
この得体の知れない外側の世界の中で、
自分もできるだけ高い場所まで登り切り、生き抜き、勝ち上がってみせる。
これが山羊座の衝動です。
そのためにはどうしたらいいか、ということも、
山羊座の中ではカナリ明確です。
それは、履歴をたぐるのです。
人の有様を見、どうしたら成功できるかをつくりあげる。
それは、まねではないのです。
自力で、周囲に見える現実的成功例から自分の「勝ちパターン」を作り上げる。
そのためには、利用できるモノはなんでも利用する。
伝統とか、古風なものとかは、
社会においてある現実的なパワーを持っているので、
そういうモノを土台にして生きるかたちをつくりあげる山羊座のひと、多いようです。

山羊座は、時間の神・クロノスに象徴される土星に守られている
とされています。
じっくり時間をかけて積み上げることが得意な星座です。
同じことを延々続けるのが苦にならない人も多いみたいですね。
なにか実質的なことが為し遂げられるには時間がかかることを、
山羊座の人はよく知っているみたいです。
といっても、もたもたしているわけではありません。
むしろだれよりもすぱんとした決断力がありますが、
そのあと、ずっとその決断に従える根性を、
山羊座の人は持っているのです。

山羊座にとってもっとも重要なのは、
自分が生きていることを肯定するチカラかもしれません。
自分の外側に広がる世界を理解し、
その中で勝ち上がろうとするとき、
人は他人からの評価を必要以上に気にしなければならなくなります。
勝ちたいと思う反面、
負けることを死ぬほど怖がったりすることもある。
「勝っている状態」を意識しつづけたいあまり、
人を攻撃することで安心しようとしたり、
人に絶対に意見されないような状態をつくろうとしたり、
完全主義や不自然な孤立に陥りやすいキケンもあります。
また、徹底的に周囲の目の中で自信をうしない、
ものすごくシニカルになってしまうこともあります。
できないから、やらない
となったときの山羊座のネガティブパワー、
カナリコワイです。徹底しています。

自分のことを正当に肯定できれば、
そういうキケン地帯からは抜け出せるのです。
山羊座はどんなに自己批判の強い人でも、
ものすごくプライドが高いのです。
でも、プライドをなにで作るべきか、を勘違いしてしまうと、
ぜんぜん幸福になれなくなってしまいます。
成果主義、完璧主義を抜け出して、
どう「人間」としてあるか。
これが、山羊座危険地帯の回避の鍵をにぎっているのかもしれません。

山羊座は、よくイメージされるみたいに、
自己抑制力にすぐれた四角四面な実利主義者、
っていうばかりではありません。
その体の中にあふれる生命力について、
ある種非常に正直な星座だとおもいます。
正直
というのはどういうことかというと、
この眼前に具体的に広がっている世界に対して、
自分が自然に抱く衝動にまっすぐであるということです。
安心して生活したいのです。
誰よりもいい生活がしたいのです。
自分の力をこの人間たちの前で発揮してみたいのです。
みんなに認められたいのです。
受け入れられ、エライといわれ、
この世界を動かすルールを、自分が正しいと思えるような形に、
再編成してみたいのです。
自分の心の中だけとか、家の中でだけとかじゃなく、
正々堂々、外向きに自分を存在させ、認めさせたい。
この気持ちは、
山羊座の生き方の中で、それはとてもストレートに位置づけられています。
成功したいとか、金を儲けたいとか、
ほかの星座にとっては、おもはゆいのです。
そんなことできないだろうとか、意味がないだろうとか、
違う誰かに依存した方がラクだとか、
邪念がいっぱいわいてきます。
でも、山羊座は、そういう邪念にごまかされないのです。
自分がせっかく生まれてきたのだから、
どうにかしてこの人生を、社会の中にどーんと位置づけてみたい。
山羊座の「夢」は、「実現」と、
しっかりした階段で接続されています。
山羊座の願う幸せのかたちは、ですから、きっとかなうことになります。
山羊座の優れた肉体感覚と現実認識に基づく肉厚なクリエイティビティは、
説得力のある発信手段をかならず発見し、確実に顕在化します。
他人をモノ扱いしない限りにおいては、
山羊座の願いは、
必ずかなう
と言い切って差し支えないとおもいます。

☆☆tips

山羊座の鍵となるフレーズは、「Iuse」です。
山羊座に太陽や月などの重要な☆を持っていたり、
あるいは、ほかの☆がたくさん集まったりしているひとは、
あまりちゃらちゃらしていなくて、ちょっとキビシイ表情をしていることもありますが、
総じてパワー感があり、生きていくチカラに満ちています。
山羊座の支配☆は、土星です。
土星が力を持つ配置になったとき、山羊座は持ち前の行動力と感性をむすびつけ、
だれよりも強いチカラで人生を支配することができるでしょう。

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