
石井ゆかりが2013年の天秤座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2013年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。
2013.1.1


「成功する」という言葉から、
どんな状況が思い浮かぶでしょうか。
夢見た舞台で活躍することも「成功」でしょうし、
一般には財産を築くことも「成功」と呼ばれることがあります。
望んだような生活を営んでいくための経済的な基盤があり、
さらに、納得できる活躍の場を切りひらいて、
そこで、自分を成長させていくこと。
その両者が揃った状況を仮に「成功」と呼ぶならば、
2013年から2014年にかけての天秤座の物語は
「成功の物語」と言えるのではないかと思います。
一攫千金のようなあやふやなことではなく、
この先長い時間にわたってずっと鍛えながら使い続けていける
経済的「水路」を、2012年秋頃から、
構築しつつある人が少なくないと思います。
一般に「金運がいい」などというと、
その時期のみ景気がいいということを意味するわけですが
2012年秋から2014年くらいまでのなかの天秤座の「金運」は、
その先もずっと使っていける丈夫な「途」を
しっかり作り上げることを意味しています。
短期的な結果ではなく、最初は細くても長期的なものを目指しているうち、
その水路そのものが社会的な信用を得て、
次第に、自然に、太く強くなっていくわけです。
それは、今までより良い収入を得られる職を見つけるとか、
自分でビジネスをしていて、継続的につきあえるお客さんに出会えるとか
そういう直接的な出来事である可能性も高いともいます。
でも、それよりももっとこの時期にぴったりしているのは
「手に職を付ける」ことだったり、
「仕事のやり方を自分なりに作り上げる」ことだったり、
「武器になる仕事の経験を積む」ことだったり、
「自分の、収入に結びつけられる適性を知り、
それを鍛える」ことだったりすると思うのです。
外的な要因で消えてしまうかもしれないものよりも
自分の「中」にあって、滅多なことでは失われない「力」が、
あなたの経済的な流路としてこの時期、
徐々に形になっていくのではないかという気がするのです。
さらに。
2012年後半から2013年の前半は、
必死で勉強を続けている人が少なくないと思います。
また、この期間、精力的に距離を超えて、
旅をしまくっている人もいるかもしれません。
あるいは、長期出張や留学などで「未知の世界」に身を置き、
腰を据えて見知らぬものを自分の世界へと変え続けているのかもしれません。
こうした動きは、
あなたの専門性やあなたにしかできないことの「厚み」をもたらし、
自分では意識しきれないほどの、非常に大きな力となるはずなのです。
この力を実戦で用いる「場」に出会えるのが
2013年後半から2014年の前半です。
大きなチャンスがめぐってきたり、
重要なポジションに抜擢されたり、
転職を決意したり、
一大プロジェクトをぶち上げたり、
独立して活動を始めたり、
進路を自ら選び取ったり、
リーダーとして活躍したり、等々、
飛躍的な「前進」を遂げる人が少なくないはずです。
さらに、そうしたチャンスが巡ってくるだけでなく
そこで確かな成果を挙げることができるだろうと思います。
こうした、社会的な「チャンス」と、
前述の経済的な「水路」を作るプロセスとは、
もちろん、直接に結びついています。
2012年後半から2013年前半に獲得した「知識」や「能力」は、
現実の世界に一度「投下」されて、
そこで具体的な力として練り上げられる必要があります。
たとえば、ある料理のレシピを覚えたとしても、
その料理を「自分のレパートリー」としたり、
さらに状況に応じて自在にアレンジしたりできるようになるには、
何度も繰り返し、その料理を作ってみることが必要です。
「おぼえて、できるようになる」ことと
「自分のものにする」こととのあいだには、
そんなふうに、結構な隔たりがあります。
2013年は、吸収してきたたくさんの知識を
現実の中でどんどん「自分の力」におきかえ、
置き換える側から実質的な「成果」を生み出していく
という展開になるだろうと思うのです。
また、もう一つ、ここで大切な要素があります。
それは、「小人たち」の力です。
お伽噺にはしばしば、主人公の仕事や苦労を肩代わりしてくれる
不思議な「小人たち」が登場します。
彼らはいつも、誰の目にも触れない真夜中にこっそり出てきて、
精力的に仕事をし、そして、主人公に恵みをもたらします。
私たちが何事かに「成功」するときにも、
こんな不思議な小人たちが必ず活躍している、といったら
あなたは一笑に伏すでしょうか。
何かを成し遂げられたとき、
「本当にこれはすべて、自分の力でできたのだろうか?」とか
「本当に、これが成功した原因の全てを、自分は把握できているだろうか?」とか
そんなふうに考えて見ると、
「たぶん、自分では気づいていない、何らかの力も働いているかもしれない」
と思えることはないでしょうか。
この時期、そんな不思議な、目に見えない力が
あなたの「成功」に深く寄与している気配があるのです。
といっても、これは別に、お伽噺ではありません。
そうではなく、たとえば、自分でも気づかない体調の変化とか、
あるいは、こっそりサポートしてくれている周りの人々とか、
思いがけない所で先を譲ってくれたライバルの気持ちとか、
そんな不思議な条件が、いつだって人の周りには
溢れているものじゃないかとおもうのです。
更に言えば、お伽噺の中で小人たちが活躍するときはたいてい、
その「前」に、主人公が小人たちになにかしら、
いいことをしてあげていることが多いと思います。
あるいは、小人たちがなんとなく、主人公を好きで、
そこから、「サポート」がスタートするわけです。
自分でも意識せずに助けていた「小人たち」が
あなたの気づかない場所で、そんなふうに
あなたを助けてくれることがあっても、不思議ではないと思うのです。
「小人たち」は、もっと別なものである可能性もあります。
たとえば、精神的な安定とか、健康などです。
生活のリズムが、成功を連れてきてくれる場合もあります。
さらには、精神的に豊かな生活をし始めたら
物事がうまく回転し始める、ということもあるかもしれません。
つまり、「一見、関係なさそうな生活の条件が、意外と、結果を大きく左右する」というわけです。
ワーカホリックを自慢したり、
自分の体調が悪いことを勲章のように思ったりしている人も
世の中には、けっこういたりするわけですが、
この時期は、目に見えない「調子」というものが
全体的な物事の流れに深く関わっているのではないかと思います。
また、精神的な「高さ」というものも、大切かもしれません。
心清らかであること、真に大切なものを大切にすること。
「成功」という社会的な基準からすると、
そうしたことはなんとなく「別世界」のような感じもするのですが、
この時期は、あなたが得て行く社会的な力と
人としての「美しさ」のようなものが、
強く結びついているように見えます。
日々、行っていることを誇らしく思えるか、
それが本当に人としての名誉なのか、というところに、
意識のスポットライトが当たることがあるかもしれません。
時期的なことを少し申しますと、
まず1月、情熱的なタイミングです。
やりたいことにどんどんパワーを注ぎ、
自分の創意工夫で物事を動かしていけるときです。
人の意見を尊重したり、関係者の総意をとりまとめたりするのは
天秤座の得意な仕事ですが、
ここでは、むしろ「自分の思い」を貫き通す方が
結果的に、うまくまとまるのではないかと思います。
身近な人とも、リクツや損得ではなく
「親愛の情」で結びついていけるときだと思います。
2月はかなり忙しいでしょう。
ここでは1月とは違って、
人からの要請で動いて行かなければならないかもしれません。
新しい役割を任されたり、
転職や移動などで「日常」が大いに変化する人もいるでしょう。
この時期は「必要とされる」ことの喜びを味わえます。
また、実務的な忙しさの一方で、
楽しむことにも忙しくなりそうなタイミングです。
2月から3月にかけては、体調を崩す場面もあるかもしれません。
この時期は先を急いでもあまり意味がありません。
不調を感じたらできるだけゆっくり休養を。
3月後半から4月にかけて、
非常に大きな「転機」を迎えることになるかもしれません。
ここは星座を問わず、大きめの変化が起こりそうな時期なのですが
天秤座には特に、「対人関係、一対一の人間関係、パートナーシップ」などの面で
突発的な、ガツンとインパクトの強い変化が起こる可能性の高い時期です。
あるいは、2011年頃からずっと心に期してきたことを
ここで、いきなり行動に移すことになるのかもしれません。
4月は、とても官能的な時期でもあります。
5月から6月は、遠出することになりそうです。
旅行や出張など、いつもの場所を離れて「得るもの」が大きいでしょう。
6月下旬から、冒頭から述べた「チャンス」の1年に入って行きます。
6月下旬から7月中旬までは、
むしろ過去にやったことのやりなおしや、
「待たされる」ような出来事が多いかもしれません。
7月下旬から8月は一転して、かなり勢いよく
チャンスを掴みに行く行動を起こしていくことになりそうです。
自ら勝負を挑んでいくような、熱くパワフルなタイミングです。
8月には、なにかしら社会的に「選び取る」ことが必要になるかもしれません。
または、社会的な転身の兆しを受けて、
すでに2008年頃から続いている自分の土台となっているものの変容を、
ぐっと前に押し進めることになるのかもしれません。
人間関係の上で選び取るもの、環境に関して選び取るもの、
そして、社会的なチャンスに関して選び取るもの。
この3者が密接にからみあいながら、一つの方向を指さします。
ここでの選択は「自然に進んで行く」ような感じではなく
どこか、意志によって、「思い切って」選び取る
という雰囲気があります。
9月は、ここまでの変化を受けて、未来への展望を描くときです。
この時期は周囲からの支援も受けやすく、
あなたを取り巻くものがあなたに対して、とても好意的な態度を示してくれるでしょう。
自分の魅力や才能、実力に関して
いい意味で認識を改めることができる時期です。
10月から11月は、個人的なテーマについて、あるいは経済的な問題について
腰を据えて取り組まなければならないかもしれません。
ここでは、徹底的に「精査する」ことが必要です。
とりあえず、の状態で放置することなく、
くまなく調べて、細部までの状況を捉えることで、
ここから先の道行きをぐっと明るいものとすることができます。
12月から、少し長めの「勝負時」に突入します。
ここから2014年7月まで、あなたの星座に「闘いの星」が位置し、
自己改革や熱い勝負を促されることになると思います。
これは、誰かから挑まれるというよりは
あなたが自ら好んで選択する闘いであろうと思われます。
自分の目指す場所にたどり着くために、
チャンスを待つのではなく、チャンスを作ろうとする姿勢がうかがえます。
そんなアグレッシブな態度が、
さらに、大きな「天からの恵み」を呼び寄せることになるのだろうと思います。
愛情関係については、
恋愛を個人的な感情の問題として捉えず、
人生全体から、あるいは自分を取り巻く世界全体から捉えようとする、
そんなまなざしが感じられる年です。
2011年から、突発的な分離や衝撃的な出会いなどを経験し、
かつてとは全く違う関わりのうねりに晒されてきた人も
少なくなかっただろうと思うのです。
2013年の春、そうした動きにさらにインパクトが加わり、
8月と10月にも、新たな展開が発生しそうな気配があります。
これらは、出来事自体は突発的でドラマティックなのですが
根底に流れているベース音のようなものは、
すでに2008年頃から聞き慣れているはずです。
つまり、出来事自体はその「契機」が突然でも、
それを起こすことになる流れについては
そろそろ、あなた自身、よくわかってきているのではないかと思うのです。
自分が何を求めているのか、今の自分に何が必要なのか。
そのことを自覚したときに、
「誰に惹かれるか」ということまでが、変化していきそうです。
パートナーがいる人も、パートナーシップについて
全力で取り組まなければならない場面がめぐってくるはずです。
支え合うことと依存の違い、
自立することと孤立することの違い、
理解を求めることと押しつけることの違い、
我慢する事と呪うこととの違い。
そうした違いに気づかされ、ずれていた部分をほとんど「粉砕」するようにして、
関わりを生き生きとした、いい意味での緊張感をもつものに
刷新できる人も多いだろうと思います。
愛に追い風が吹くのは1月から2月、3月下旬から4月半ば、
8月半ばから9月上旬です。
さらに、年末から2014年7月までは、とても情熱的な時期となっています。
自ら「攻めて」行くような恋愛を展開する人も少なくないかもしれません。
外に向かってたくさんの扉が開くにつれて、
2008年頃からスタートしたいくつかのテーマに
新しい方向性が付け加えられるようにも思えます。
あなたの居場所や人々との関わり方は
過去3年ほどの中で大きく変わってきたわけですが、
その変化の方向性に、
2013年に巡ってくる「チャンス」が
もう一つのベクトルを加えることになるのです。
人は、個人として生きている部分の他に、
社会的な立場や肩書きを持って、それを介して人と関わっています。
この、社会的な部分が大きく成長したとき、
身近な人々との関わりもまた、
それによっていくらか方向転換することがあるわけです。
これまで、人間関係が混乱するばかりに思えていた人にとっては
2013年から14年に得る「社会的立場」が
その混乱を整理してくれるように感じられるでしょう。
あるいは、この時期に新しい目標を得たときに、
その目標を見た周囲の人々の反応によって
関わりの形を新たに決めて行くことが出来るのかもしれません。
あたらしい目標を得たときに「どうしても会いたい」人がでてきたり、
あるいは、大きな目標を目指そうとしたときに
本当に頼りになるパートナーの存在に気づかされたりするのかもしれません。
ここから2年ほどの中で得られる社会的な力は
あなたに「ほんとうにともにあるべき人」の存在をも
教えてくれることになるのだろうと思います。

