石井ゆかりの今年の星占い

蟹座の2011年|石井ゆかりの12星座占い

石井ゆかりが2011年の蟹座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2011年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。

2011.1.1

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蟹座
Cancer

総論

「目標を全うして、次の全く新しい世界へ」。
これが、2011年の蟹座の光景です。

こうしたプロセスは、人生の随所に見られます。
代表的なものが、進学の受験や結婚です。
進学のための受験戦争は、
それ自体が一つの大きなプロジェクトであり、勝負です。
「受験に合格する」という目標に向かって精一杯努力します。
この場合、「合格」は一つの終着点です。ゴールです。
でも、このゴールは、
「その学校の学生となる」
という、全く別の世界へのスタートラインとなっています。
受験勉強というプロセスはここで完結しますが、
こんどは全然性質の違う、真新しい努力を、
ここでゼロからスタートすることになるわけです。

結婚も似たような所があります。
出会って、つきあいを始め、
人間と人間のナマなぶつかりあいがあり、
感情を傾けあい、環境を整え合って、
結婚するという合意にいたって、これを
「ゴールイン」と称したりします。
恋愛をしているとき、結婚は一つの終着点のように思えます。
でも、終着点だったはずの結婚にたどり着いたとき、
こんどは今までとは全く違う、
結婚生活
という新しい世界に入っていきます。
今までは「相手の気持ちをどう惹きつけるか」とか、
「相手の人間性をどう理解するか」とか、
そうした作業をしていたのが、
こんどは、子育てや家族の介護、お互いの生き方のサポートなど
全く違ったテーマに、ゼロから取り組んでいくことになります。

登って行った山のてっぺんで、全く新しい山に出会う。
こうしたことは、人生の中で何度か起こるものなのかもしれません。
2010年、蟹座は必死に山を登り続けてきました。
途中でくじけそうになったこともあったかもしれませんが
それでも登ることをやめずにここまできました。
2011年、この山登りは、まだ少し続きます。
それでも、だんだん頂上は見えてきています。
そしておそらく、2011年の中頃に、この山登りは完結します。
頂上を征服したとき、あなたは
いつのまにか「次の世界」に押し出されていることに気づくのです。
今までは「それがゴールだ」とばかり思っていた場所が
実は、次の世界への入り口であることを、発見するのです。

このプロセスのおもしろいところは、
てっぺんまで登ってみないと
「次の世界」
がどんなものなのかが、わからない、という点です。
結婚や受験でもそんなところがあります。
ゴールだけ見つめて必死に頑張っているときは
「そのゴールの先にあるもの」
のことなど、ほとんど想像がつかないのです。
そのくらい真剣で、必死になっている、ということでもあります。
その先のことなど想像が出来ないくらい、一生懸命に登らなければ
目の前の山は、征服できないのです。

登り切った山の、その向こうにある山では
過去のあなたとは違った「背伸び」をすることになると思います。
今までも随分背伸びを続けてきたと思うのですが、
その先では、ジャンプするような背伸びをするのかもしれません。
でも、あなたにとってはそれが「背伸び」だと感じられても
周囲の人は、まったくそうは受けとらないだろうと思います。
あなたが自分の実力に沿って、ごく自然にそこに到達して
更にその先でも、自由に、のびのびと輝いている
というふうにしか見えないだろうと思うのです。
自分で感じる主観と、他人から見る客観は
大きく異なっていることが常ですが
この2011年の、主観と周囲からの評価の乖離は、
相当なものだと思います。
自分では必死でたどりついたつもりでも、
周囲からはしなやかにらくらくと到達している、と受けとられるかもしれません。
そんな認識の差をも、笑顔で受け止める力強さを
この時期のあなたは、さらに育てている感じがあります。

2011年の中程から、
あなたは全く新しい夢を描くことになります。
「ここまできたからこそ、描ける夢」が、
そこで待っています。
自分で自分をそこまで導いてきたことに、
あなたは、充足と誇らしさを感じるはずです。
そして、新しい夢に向かっていくための勉強に、
猛然と着手することになるのだろうと思います。

時期について

時期的なことを少し申しますと、
まず年明け、素敵な出会いがあるかもしれません。
誰かとの絆を強く感じるような出来事も起こりそうです。
1月下旬以降、多忙期に突入します。
上記の「一つ目の山」を
ここから6月頭までに、登り切ってしまうことになるのです。
2月は、人から受け継ぐものやもらうものが多い時期です。
誰かのテリトリーに踏み込むような出来事も起こるかもしれません。
3月、遠出する計画が持ち上がりやすい時期です。
旅行や出張などの機会が多くなりそうです。
4月はもどかしさを感じる時期です。
焦らずじっくりとかまえて、
時間をゆっくり使うことで力を蓄えられます。
5月は、先々の計画を立てていく時期に当たります。
多くの人に出会い、そこから刺激や力を得られるかもしれません。
新しい仲間に巡り会える気配もあります。
6月になると、非常にスッキリした気持ちになれそうです。
ゴールを走り抜けるような充実感と、
新しい世界に触れる新鮮な気持ちとがここに充ちています。
家族のことや居場所に関することで進まない問題があった人も
このあたりから懸案がスムーズに動き出すでしょう。
7月はとても楽しい時期となっています。
過去に起こった出来事から力をもらう、
というようなことも起こるかもしれません。
普段は行かないような場所で、
おもしろいことに出会う気配もあります。
8月は非常に忙しいときです。
いろいろなことがエネルギッシュに進んでいきます。
他方、経済的な面で、ちょっと複雑な手続きが必要になるかもしれません。
ここでムダや余計なものを整理し、
使えるのに使っていなかったものを発掘することもできるでしょう。
9月から10月は、大きな買い物をしたり、
新しい収入の道を開いたりと、「獲得する」力が強まります。
11月以降、出歩く機会が多くなります。
お呼びがかかったり、意見を求められたりと、
様々な形で発信を続けることになるでしょう。
コミュニケーションが活性化する時期で、
この動きは2012年の夏まで続いていきます。
12月は日常業務、ルーティンワークを整理することになりそうです。
抱えすぎているものを手放し、
背負わなければならないものを精査する、という作業が発生します。

愛について

愛情関係については、
「切っても切れないもの」を感じる年かもしれません。
融合、時間の共有
というようなことがテーマとなっています。
恋愛では、本来分断しているはずの他人同士のあいだに
不思議な力で「それ以上」のつながりが発生します。
このようなつながりの感覚は、
論理的に説明したりすることが不可能です。
つなげろと命令されても繋がりませんし、
つながってしまえば、どんなに都合が悪くても
なかなか切り離せません。
これは、恋愛感情のことではなく、
そのむこうがわにあるつながりです。
たとえば、恋心の消えてしまった夫婦関係でも
言うにいわれない融合感がずっと続いていったりします。
離婚してしまったカップルでも、
「元パートナー」には、なんとなく、
血のつながりのような、割り切れないものを感じる事が多いだろうと思うのです。
2011年は、こうした「目に見えない、融合している部分」に、
スポットライトが当たるような感じがします。
恋愛に追い風が吹くのは、4月、7月、10月、12月です。
さらに、1月上旬と7月上旬には、
なにかしら「成就」することがあるかもしれません。

おわりに

2010年のなかでも、あなたの生活は
充分大きく変化しただろうと思います。
でも、この変化は、2011年の年明けの段階ではまだ、
本質的な到達点には達していません。
まだ、変化の途上にあります。
遙か遠くにあるものや、高い山の上にあるものを追う、というよりは
足元を見つめて一歩一歩確実に登って行く、という
きわめて現実的なプロセスを進めていった先に、
驚くほどスケールの大きな場所にたどり着きます。
たぶん、1年を通して
あなたは未来への不安に煽られたり揺すぶられたりすることは
ほとんど無いだろうと思うのです。
足元の土はいつもしっかりしていて、
それを一歩一歩踏みしめることだけに、意識が集中しているからです。
2011年のあなたは、
地図をたどったり、方位磁石を見つめたりすることは
たぶん、あまりないだろうと思います。
目の前に続いている道が、心の中にもしっかり続いていて
その道でいいのだということが
ひと足ひと足のフィードバックによって、了解されるからです。

2011
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