
石井ゆかりが2006年の蠍座の運勢を読み解きます。1年間のテーマや時期についてなどたっぷりの内容でお届け。2006年のお守りとして、ぜひ参考にしてください。
2006.1.1


学校の勉強は苦手だったのに
仕事を覚えるのが大変上手な人がいます。
その人自身も、「自分は学校の勉強が苦手なんだから、
物覚えが悪いんだ、頭悪いんだ」と考えていたかもしれません。
でも、実際、仕事についてみたらだれよりも早く覚え、
誰よりも早く応用し人にも教えちゃう!
みたいな才能を持っている人、けっこういたりします。
蠍座の人にも、しばしばそういうひとをみかけます。
なぜなら、まわりくどいリクツを経由しなくても
ぱっ!と本質が解ってしまったりするからです。
そうなると教科書に書いてあるような恋々とした道のりがうっとうしくなります。
で蠍座の中でも、あまり人目を気にしないタイプのひとは
おもいきって教科書を放り出してしまったりします。
これは、アタマわるいからそうなるのではなく
むしろ、アタマがイイから、そうなる、と言えると思います。
実際にその世界に飛び込んでみなければわからない、自分の実力。
「試される」という言葉は、こういう場合、よく使われます。
でも、2006年の蠍座に起こることを考えると
「試される」というのは、どうも意味合いが違うように思います。
2006年の蠍座にふさわしいのは「開拓される」「発掘される」「磨き出される」
といったような表現です。
開拓されるまえは、その畑は、原野です。
草木が生い茂り放題で、ゆたかなものなりなど、ぜんぜん想像もできません。
発掘される前は、たんなる「土」です。
何か意味や価値のあるモノがその中に眠っているなんて、誰も知りません。
磨き出される前は、ダイヤモンドもただの石ころにしか見えません。
今までのあなたがそういう状態だったとして
2006年。ある環境の中であなたも知らなかったあなたが
生まれ出るような感じがすると思います。
でもそれは、全く新しいあなたが発生したのではなく
そもそも、あなたの中にあったものが
環境の刺激によって外に出てきただけなのです。
それは、出てきた当初は、まだ原石に近い状態です。
ダイヤでも、外側にくっついている岩を取り除いただけでは
あの輝きを見ることはできません。
さらにカットし、研磨し、磨くだけ磨き上げたところで
やっとあの美しさが現れ出てきます。このプロセスが
2006年の蠍座が体験する、魔法のような運命なのだと思います。
具体的にどんなことが起こるのかは、人それぞれだと思います。
さらにいえば、この流れは2005年に既に始まっています。
新しいあなた自身を発見する流れは2006年11月までで一応完了するでしょう。
でも、磨き上げてホンモノにするプロセスは2007年まで続きます。
新しいポジションについたり、新しい世界に飛び込んだり、
パートナーを得て家庭を持ったり、専門分野を変更したり、等々、
たくさんの「チャレンジ」の中にある蠍座だと思います。
その「チャレンジ」の全てはまさに、あなたもまだ知らないあなたの本質と
ガッチリ噛み合っています。
そのことにまだ年頭は、確信が持てていないかもしれません。
でも少なくとも誰か特定の人が
あなたのそんな部分に、強く働きかけてくれているのではないでしょうか。
その人との関係は、2006年から2007年にわたるあなたの研磨作業、あなたの開拓時代に
一役も二役もかってくれる、大切な大切なモノとなっていくはずです。
時期的なことを申しますと、
2005年後半から続いていた「誰か」とのとても密な関係構築が
2月までにその展開を完了し、
一つの結果として生まれ出ることになると思います。
これは、関係が終わってしまうということではなく
その関係を作る段階が終了するということです。
人間関係にも、いろいろな「段階」が存在します。
2005年後半から2006年2月中旬までのそれは
かなり熱っぽい、摩擦に満ちたモノだったので
あなた自身も大きく変わったでしょうし
相手もかなり変化したのではないかと思います。
このプロセスは、あくまで「構築プロセス」です。
これを手を抜かずに必死になってやった人には
必ず満足も納得もいく、大きな結果が訪れていると思います。
このプロセスは、物事の長期化を促す土星と関わりを持っていました。
ですから、あなたが広い意味で社会や世界と関わっていく上で
とても大切なパートナーシップとして、
今後も存続させることが可能なはずです。
3月、あなたが担っている職務や責任について変化が起こりそうです。
新しく責任をうけおったり、業務の範囲が変わる人も多いかもしれません。
体調を崩したら、生活の内容を根本的に見直すことが必要です。
2006年から2年ほどは、あなたの「人生」がハンパじゃないダイナミックさで動くときなので
潜在的にムリを重ねざるを得ないような生活をつづけると
いざというとき倒れてしまいかねません。
2005年から2007年までは、いかにスピードを出すかではなく
いかに「走りきるか」が重要です。
途中で止まってしまっては、後悔が残ると思います。
もちろん、途中で止まらなければ解らない道、というのも
なかにはあります。
ですがすくなくともこの3月末くらいに、
生活の進め方にムリを感じたら、
いくつかの変更を検討してみては、と思います。
6月から7月末まで、非常に多忙になります。
多忙さの中に、うまくいかないことや高いハードルを発見して
気弱になったり、望みそのものがマチガイだったのかなと
おもったりすることがあるかもしれません。
でも、それこそが気の迷いです。
この時期に苦しいチャレンジに立ち向かい続けていられたならば
それは、あなたが全く正しい道筋を歩いている、ということにほかなりません。
もし、あなたがここで間違った道を選択しているが故に苦しいのだとすれば
その答えは、9月末に発見できると思います。
夏に必死に取り組んだことがあなたの未来を、ごく自然に指し示してくれるからです。
10月から12月初旬は、非常に忙しく、でも楽しく、自信に満ち、
ラストスパートをかけるような勢いのある時期です。
このような「総まとめ」の時期には、
ちいさな見直しや足止めがかかるのは、むしろフツウのことです。
うまく進んでいるプロジェクトほど
最後にちょっとあわてさせられるようなミスが見つかります。
これが見つかる、ということが、
うまくいってる証拠だったりするのです。
うまくいかないものなら、
そのミスは、残ってしまうのです。
年末、2006年初旬には考えられもしなかったくらい
強くたくましく、何より自信に満ちたあなたがいるような感じがします。
手応えを感じ、未来に希望を抱き、
さらに成長しようという決意が、心に湧いているだろうと思います。
愛情関係では、まず4月、暖かい風が吹きます。
突然、驚くような出来事が起こって
あなたの愛情が変化する可能性もあります。
今まで愛情だと思っていたことがそうではなかったり、
全く意外な相手に惹かれてしまったりするかもしれません。
あるいは、相手の環境が大きく変化し
自分の愛情を試されるような出来事があるのかもしれません。
変化を恐れず、何よりも自分に正直にいることが大切です。
さらにいえば、「愛」
と間違えやすいモノが、世の中にはたくさんあります。
自分の気持ちが愛情なのか、それともなにか別の執着なのかは
リアルタイムにはほとんど判別不能です。
そのとき、自分や相手を傷つけないようにするためにできることは
多分、「よく考えること」だけなのかもしれません。
この「よく考えること」といったとき、この恋が得かソンか
とか付き合うべきか別れるべきか
とかのテーマだ!と思いこんでしまう人も、多いようです。
でも、ほんとは「愛」を「よく考える」
というのは、そんなことではないのです。
自分は、その人の何を愛しているのか。
どんなところに惹かれているのか。
過去の恋愛とどう違うのか。
似ている恋愛があるとすれば、それはどこが似ているのか。
詳細に自分に問いかけてみるとき、
思いがけない気持ちの変化が生じることがあります。
2006年の蠍座の恋愛の「山場」は
なんといっても10月下旬から11月中旬です。
ここで一気にいろいろなイベントが持ち上がるので
目が回るような気がするかもしれません。
心の中に強い情熱が湧き、
恋人と確かな愛をはぐくめる時期だと思います。
何かの欠落を埋めたり、寂しさを紛らわしたりするための愛ではなく
一人の人間として、相手をまっすぐに愛することができれば
それは、一過性のモノでないことは、マチガイナイと思います。
2006年、木星という12年に1度のお客様が
あなたの星座にやってきます。毎年、木星が来る星座に
「耕耘機です」と言い習わしている私ですが2006年の蠍座については、
「耕耘機」というよりも、なんとなく「発掘・研磨期間」
と言いたくなりました。
というのも、蠍座という星座が
本来、とても厚ぼったい鎧に覆われた部分を持つ星座だからです。
その鎧故に、蠍座は、他の星座にできない洞察ができます。
他の星座にできない「孵化」の作業ができます。
でも、しばしばその鎧はハズされたり壊されたりして
新しいモノに作り替える必要があります。
なぜなら、鎧の中にいるあなた自身が
大きく成長していく存在だから、なんですね。

