今年の占い

2022年

2022年のテーマの一つに「救い」があります。

2022年の木星と海王星に示される乙女座の「救い」とは、どんなものでしょうか。
「救い」は「危難から逃れること」「希望や明るさを感じさせ、気持ちをホッとさせること」などを意味します。苦しみから逃れさせてもらえるのが「救い」ならば、乙女座の「苦しみ」とはなんでしょうか。

乙女座は教育やケア、「仕事」全般、几帳面さや緻密さ、分析や分類などと関連付けられます。五感と知性を直結させ、その力によって他者や世界を「変容させよう」とする世界なのです。教育も、ケアも、様々な「仕事」も、自分の力でなんらかの対象を変化させようとします。この「変化」はもちろん、カエルをイヌに変えるようなことではなく、オタマジャクシをカエルにするようなことです。もともと対象が持っている性質をより良いかたちで引き出すことが、乙女座の目指す「変容」です。

魚座の木星と海王星の「救い」は、乙女座から見て「他者」の場所にあります。「他者」は、対等で、不可知の部分を持ち、ルールや契約書などである意味「隔てられて」います。一線を引いた上で関わる「他者」は、上記のような「手を触れて育てたり、変えたりする」ことができません。

人のニーズに応えたい、役に立ってあげたい。乙女座の世界には、この願いが常に響き渡っています。もし相手に対してなんの影響も及ぼすことができないとしたら、その関わりには一体、どんな意味があるでしょうか。否、人は「役に立たなくても、ともにある」ことができるのです。何もできなくても、一切のニーズに応えられなくても、それでも、「ともにある」ことに意味がある。互いに解り合えなくても、歩み寄れなくても、関わることに意義がある。このことが乙女座の人々の「救い」になると言ったら、どうでしょうか。

魚座の世界には、「境界線」は存在しません。乙女座の世界観には、「役割概念」や立場性、ポジションという概念が色濃く刻み込まれています。乙女座から見た「他者」とは、社会的境界線を認識できない人々なのかもしれません。自分が大切に守っている「ライン」を、簡単に踏み越えたり、かき消したりしてしまう人々は、あなたにとって非常に厄介な存在かもしれませんが、同時に、あなたを縛る鎖が幻影であることを教えてくれる、特別な存在でもあります。たとえばあなたが「やるべきことができていない」「人の期待に応えられていない」「自分の役割を果たせていない」などと思い、傷ついたとき、その人達はあなたを救ってくれます。すなわち「その『期待』『役割』は、本当にあなたが思うほど、重要なのか?」という問いを投げかけてくれるのです。境界線はあなたにとって大切なものです。世の中を創る上でも、欠かせないものです。でも、その境界線は、別の光に当てれば「絶対的」なものではありません。このことがいつか、あなたの「救い」になるのかもしれません。