2023年
2023年の年明け、蟹座の人々は非常に忙しい状況でスタートします。あるいは、新しい社会的立場を模索すべく、かなり大胆な挑戦に「打って出る」人もいるかもしれません。年明けから年の前半、あなたは相当以上に熱い闘いを繰り広げているのですが、その大部分は水面下にあって、第三者にはなかなか理解されないかもしれません。ひとりぼっちで自分だけの大問題と闘い続けているような、そんな早春となりそうなのです。
とはいえこの「自分だけの大問題と闘う」状況は、2022年後半から続いていて、今に始まったことではありません。2022年の中ほどでは「どう闘ったらいいかわからない」「どうなれば勝利ということになるのか、ルール自体判然としない」ような状態だったかもしれませんが、半年ほどの紆余曲折を経て、2023年に入る頃には「こういう形にできれば成功」「このラインに達することができればOK」といった勝利、ゴールのイメージが描けているだろうと思います。そのラインを目指して、2023年前半は、熱く駆け抜けていくことになります。
前述の通り、5月以降は「友情と希望の1年」に入ります。交友関係がぐっと拡がりそうですし、未来へのヴィジョンを新たに書き換えていく人もいるでしょう。「これから」にワクワクできるようになるはずです。特に2018年頃から交友関係が「疎」になりつつあった人は、2023年半ば以降、人間関係の密度が戻ってくるだろうと思います。もとの人間関係が復活していく可能性もありますし、全く新しい「人の輪」に入っていく人も多そうです。
2023年は蟹座の人々にとって、人間関係というものの意義が深いところから変化し始めるタイミングです。おそらく、少数の身近な人との強烈な紐帯、少々強迫的ですらあったかもしれない「縛り」が、ほどけ始めます。特に、支配・被支配関係や共依存、後ろめたさや恐怖心など、簡単にはほぐれない歪んだ結びつきを生きてきた人にとっては、そうした歪みが自然に消えていくことによって、より大きな人間関係の中に身をおくことが可能になっていくのではないかと思います。
2023年のもう一つのテーマが、「お金・物質」です。2020年頃から経済的な不安を抱えてきた人もいるでしょう。特に経済活動の中で「自分ではどうにもならないこと」「自分の手ではコントロールできない条件」にまつわる問題を背負ってきた人もいるかもしれません。そうした状況が2023年3月、解消されます。さらに6月以降は、経済状態が一気に上向きます。これらの流れは前述の「安定性、継続性」と結びついています。一時的に豊かになるとか、贅沢をするとかいうことではなく、遠い未来に向けて、遠い場所を目指すにあたって、「どうすれば前進を止めずにいけるか」ということが大きなテーマとなるでしょう。
一つの場所に安住していれば、幸福でいられるはずなのです。なのになぜか、人間は危険を冒し、遠い場所目指して旅をしようとします。今あるもので満足していればいいはずなのに、新しいものを求め、変化を求め、刺激を求めます。蟹座の人々は誰よりも臆病で、安心・安全を求め、慣れ親しんだものに固執する、と言われます。それなのに、蟹座の人々はしばしば、爆発的な行動力を持って現状を打ち壊し、全く違う新しいものの中に一人で飛び込んでいくようなことをするのです。こうした、蟹座の爆発的変化は、たいていは瞬間的なものです。でも、2023年からの蟹座の人々が求める「変化」は、そうした瞬間的爆発とは違います。時間をかけて新しいところを目指してみたい、衝動ではなく意志で、新たな世界に住み替わりたい。そんな思いを抱き、確実な一歩を踏み出そうとする人が多そうなのです。新しい星を目指す宇宙船の中の、安定した生活。それが2023年の蟹座の人々が実現しようとすることなのだろうと思います。