今年の占い

2022年

2022年のテーマの一つに「救い」があります。
2022年の木星と海王星に示される牡牛座の「救い」とは、どんなものでしょうか。
「救い」は「危難から逃れること」「希望や明るさを感じさせ、気持ちをホッとさせること」などを意味します。苦しみから逃れさせてもらえるのが「救い」ならば、牡牛座の「苦しみ」とはなんでしょうか。
牡牛座は「手に入れる、生み出す、作る」星座です。「(もの、価値あるものを)持つ」星座とも言えます。であれば、牡牛座の人々が最も苦痛に感じることは、「失う」こと、あるいは必要なものが不足していること、なのではないかと思います。また、牡牛座は「五感の星座、物質の星座」です。物事が直接に感じ取れないこと、快美がないこと、「価値がない」と感じることなども、深い苦痛に結びつくのではないかと思います。

「不足している」という苦しみを救うには、「十分に与えられる・持ち物を増やす」ことが一番いいはずです。でも、2022年の「救い」の配置は、牡牛座から見てむしろ「所有しない」ことを象徴する場所にあるのです。そこは公共の場であり、友のいる場所なのです。友と一緒に過ごす時、私たちは「自分だけのもの」を所有することが難しくなります。なんでも「みんなで分け合う」ことになるはずです。友達と集まったらたいてい、お菓子や食べものをぱっとひろげて、みんなでつまみます。本や漫画を貸し合ったり、一緒にゲームをしたり。友といる時、食べものやそこにあるものは「自分だけのもの」にはなりません。

なぜ「共有すること」が、牡牛座の「救い」になるのでしょうか。ある芸人さんが大病をして入院したとき、この人のファンがたくさんお見舞いを寄せてくれて、入院中の費用や家族の生活費まで、すべてそれでまかなえたそうです。そのとき、この芸人さんは「芸人には貯金や保険など要らないのだ、と思った」と語りました。「足りない」気持ちを「よりたくさん手に入れる」ことで充たそうとしても、おそらく「足りない」気持ちはいつまでも消えないものではないかという気がします。大富豪ほど吝嗇(りんしょく)で貪欲だという話を聞きますが、「これでもう十分、後は要らない」という境地には、人間はなかなかたどり着けないものなのかもしれません。それこそが人間の、本質的な弱さであり、強さの源泉でもあるのかもしれません。

では、どうすれば「足りない」という気持ちを救えるのか。それにはたとえば、形あるものではなく、もっと別のものを「持つ」ならば、どうでしょうか。前述の芸人さんは、ファンや友をたくさん持っていました。足りないものは、ファンや友が与えてくれたのでした。

2022年、牡牛座の人々はたくさんの友達を「持つ」ことになるでしょう。もちろん、人間を所有したり支配したりすることはできませんが、「友達を持つ」という言い方はとても一般的です。もしかすると、単に友達の人数が増えるということではなく、友達との心の結びつきの「持ち方」が変化するのかもしれません。「友達とはこういうつき合いをするものだ」「友達とはこういう距離感で関わるのだ」といった観念を、全取っ替えすることになるのかもしれません。そのことによって、あなたのなかに潜在的に渦巻いている「足りない」「価値がない」という不安や苦悩が、別の思いへと変わっていくのかもしれません。

救いは、外界から来ます。「なにも持たなくてもいい、なぜなら、友がいるから」という考え方が、この時期、あなたの苦しみの「救い」に結びつくこともあるのかもしれません。