2023年
5月半ばから2024年5月まで、約12年に1度の「愛の季節」に入ります。愛を探している人も、カップルも、素晴らしい愛のドラマを生きることができるでしょう。
特に、愛を探している人は、突然の出会い、意外な出会い、電撃結婚など、周囲も自分もびっくりするような展開が考えられます。
2018年頃から「愛」をどこか冷めた目で見つめてきた人、シニカルな、あるいは極度にロジカルな眼差しを向けてきた人は、少し古くさい、ベタな感じのする愛の世界にいつのまにか、引き入れられることになるかもしれません。
どんなことでも、頭で考えたイメージと、現実にやってみた時の感触は、大きく異なっているものです。特に「愛」は、夢と現実の乖離が大きい世界だと思います。過去数年、あなたはどちらかと言えば、理想や論理に注目し続けたために、現実の愛を捉えにくくなっていたのかもしれません。ルールや正しさ、自由、自律、公平平等といったテーマはどれもとても大切ですが、それら「だけ」では、愛はスケルトンのようにスカスカになります。2023年半ば以降、理想や論理の骨組みに、現実という血肉が流入します。あたたかな矛盾や古くささ、懐かし、曖昧さや絶対的なものをふんだんに含んだ、確かな手触りのある愛が、あなたの世界に流れ込むのです。
5月末から10月上旬は、非常に官能的な時間でもあります。求め合うこと、与え合うこと、お互いに「欲しい」と思うことの素晴らしさを深く味わえるでしょう。愛は段階的に、互いに侵入を許すプロセスを含みます。2023年、愛の世界であなたは相当深い場所まで入り込んで、自分の中に固く閉ざされていたものを解き放つことができるかもしれません。
2008年頃から、あなたのもとには冥王星という星が滞在してきました。冥王星は熱い情熱、支配欲、制御し得ない衝動、生き物の根源的な生命力、再生の力、生殖、遺伝、性的欲望などを象徴する星です。つまり、恋愛と深く関わる星なのです。
2008年頃から自分でも不思議なほどの衝動に振り回されたり、がんじがらめになってきたりした人も、もしかしたらいるかもしれません。日常生活では無視されがちですが、人間はなによりも「動物」であり、理性ではどうにもできない激しいエネルギーに支配され尽くしてしまうことがあるのです。「頭ではわかっているけれど、心が拒否する」ようなテーマについて、考え続けながら呻吟する。もしそんな状態に心当たりがあるなら、2023年3月から、内なる、荒ぶる「縛り」がほどけ始めます。あれほど逃れがたかった激情が、少しずつ火が小さくなるように、だんだん収まってゆくのです。
内なる炎が強過ぎて見えなくなっていた外界のことどもが、このあたりから少しずつ、よく見えるようになります。見失っていた誰かの大切な愛、自分を大切にしてくれている人の優しさ、人の変わらぬ真心など、「そこにあるのに、見えていなかったもの」が見えてきた時、あなたの愛の物語全体が、ガラッと方向転換する可能性があります。本当は誰を愛し、誰に愛されるべきなのか。そのことへの認識が改まり、心の真実と噛み合い、愛によって人生が変わる。2023年から2024年いっぱいくらいまでの中で、そんな体験をする人も少なくないかもしれません。
2023年、愛に追い風が吹く時期は年明けから3日、3月半ばからそのあとずっとです。特に5月半ばから6月頭は、素敵なことが起こる気配が濃厚です。