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「教えること」「救うこと」は、
「教えられること」「救われること」と、表裏一体です。
教える側は、教えたことで何かを教わりますし、
誰かを救った人は、救ったということで救われることになります。
一方的に教えるだけ、救っただけ、というふうにしか感じられないなら、
その場合は相手の方も、
完全には教えられたり救われたりはしていないのかもしれません。
2014年、獅子座の人は誰かに何かを教えたり、
誰かを救ったりすることになるのではないかと思います。
あるいは、誰かを育てたり、
誰かのために献身したりするのかもしれません。
そのことは同時にそのまま、あなたの方へ「反射され」ます。
やって上げたこと以上のことがすぐさま、対象から返されます。
これは、お礼とかお返しとかいうことではありません。
やっているそばから、
きらめく贈り物があなたのもとへ絶え間なく、
流れ込んでくるのです。
誰かに何かを教わったり、
あるいは、誰かに救われたりすることもあるかもしれません。
その場合でも同じことで、
あなたは教わることで先生に何かを教え、
救われることで救済者を救う役割を果たしています。
この「逆向きのベクトル」は、
自分で感じとることは難しいわけですがそれでも、
そこには厳然として、
ただ一方的に起こっているのではないやりとりが存在します。
救ったり教えたりするということは、
相手の未熟さや弱さと向き合うということです。
他者の未熟さや弱さと向き合うとき、
私たちは自分自身の弱さや未熟さに
無意識でいることはできません。
弱さや未熟さは、それを意識しないときは、
不可解な障害物として作用します。
でも、弱さや未熟さを正面から見据えたときには、
それらはもはや、障害物としては働かなくなります。
むしろ、もっと別の、新しいひかる力として機能するようになります。
弱さや未熟さは、それに目を向けないときは、「内なるワナ」です。
でも、それに目を向けてしまえばもう、
ワナではなくなります。
誰かを救ったり教えたりするとき、
私たちは自分自身の弱さや未熟さを思い起こします。
そして、そのとたんに、
ワナから自由に解放されるのです。
ですから、そこでは「真の目的」を達成することが可能になります。
疑念や怠惰やコンプレックスや過去の傷など、
さまざまなものが私たちの理想をジャマしてくるのに、
それらに目を向けてみたとたん、
理想はそのままの形で実現可能になるのです。
2014年前半、
あなたはそんな不思議な「自由」を生きることになると思います。
あなたが誰かに対して「先生」「救済者」「教育者」の立場に立ったとき、
あなた自身が救われ、教えられ、
解放されることになるのです。
これは、逆も又然りです。
あなたが教わる側、救われる側に立ったとしてもやはり、
自分の弱さや未熟さと向き合い、そこから自由になることができると思います。
この場合は、教えてくれる人や救ってくれる人も、
自分自身の弱さや未熟さに傷つき、
それと格闘しているはずです。
それを目にしたからこそ、
あなた自身もそれらと格闘する勇気が湧いてくるのです。
このプロセスは必ずしも、
苦しいものではないと思います。
むしろ、不思議な快さや、純粋な感動を感じつつ、
これを体験できると思います。
また、それが「一対一」の小さな範囲での出来事であったとしても、
それはもっと大きなスケールの出来事と直に繋がっています。
たとえば、大きな災害のときに、被災地に出向いてたった一人を、
1日だけ助けた人がいたとして、
その人自身は「たった1人の人を1日助けただけだった」としか
思えないかもしれません。
でも、第三者から見れば、
その人は確かに「被災地を救う」ことをしたわけです。
さらに、その災害だけではない、すべての災害において、
その人は「ある人が他の人を救う」という行為を体現しうるという、
証明ともなり、希望ともなります。
私たちは一人一人が切り離され、
別々の人生を歩んでいますが、
その一方で、大きな、
目に見えない「時代」のようなまとまりとして生きてもいます。
まるで大きな小魚の群れのような私たちは、
お互いがお互いに働きかける小さな力を通して、
その全体を生きることができているのだろうと思います。
2014年前半に獅子座の人が体験することは、
そんな、スケールの大きな出来事なのだろうと思うのです。
こうしたプロセスが一段落したあと、
年の後半、獅子座の人々は「新しい時間」の中に入っていきます。
約12年に1度めぐってくる木星という星が、
あなたの星座に入るのです。
これは、12年のストーリーがひとつの段階に達し、
ここから新しい12年のストーリーが幕を開ける、
というようなタイミングです。
自分を変革するときであり、
生まれ変わるように新しい力を手に入れる時でもあります。
2014年半ばから2015年半ばにかけて、
全く新しい世界に飛び込む人もいれば、
引越や転職、結婚や出産他、
人生における「大きな、目立った出来事」を何かしら、
経験する人が少なくないでしょう。
「これまで」が終わり、「これから」が始まる節目ですから、
新しいことに向かう不安感や、
慣れたものから離れる辛さを感じる場面もあるかもしれません。
でも、ここではつねに、新しいものが選択されていきます。
過去12年をかけて成長を遂げた「今の自分」にふさわしいものを、
この時期、新たに選び取っていくことになるわけです。
この、12年に1度の「自己変革」の季節は決して、
あなた個人だけの範囲に収まるものではありません。
特に、あなたを取り巻く身近な人間関係や環境から受けとるものが、
この時期の「転換」に強く作用しているはずです。
身近な人に対する役割が変わったり、
背負うものが増えたりするかもしれませんが、
これはあなたを制限するものではなく、
むしろ「新しい自分になる」ことの一部であり、
それを後押ししてくれる条件だろうと思います。
人がブツブツと切り離された個人としてだけ存在しているのではない、
ということを、
この時期にも、実感することになるはずです。
思うに、私たちは様々な「神話」の中で生きています。
たとえば、「目上」と「目下」や、組織や社会でのヒエラルキー、
地域に根付いた階級制、嫁姑といったものにいたるまで、
その「枠」にはまり込んでしまえば
その枠にふさわしい関係で関わらなければなりません。
もし、街角で、全くの個人として出会ったなら決して起こらないようなことが、
こうした関係の中では頻発します。
2012年頃から、
獅子座の人々は因襲や文化に根ざした様々な「制度」の中に足を踏み入れ、
その場に生起することを学ぶとともに、
冷静な疑問を投げかけたり、
それを選び取るかどうか悩んだりしてきたのではないかと思います。
2014年はそうした「因襲」の世界での学習を一段落する時期なのですが、
そこでは単に「学び、受け入れる」だけでなく、
不必要なものは排除したり、
自分やそこにいる人々を苦しめるものと対決したりすることで、
今のあなたにふさわしい世界を作ることができるタイミングと言えます。
そこでは、ただ古いものを切り捨てるのではなく、
その一方で、自分の自由な生き方を押さえ込むのでもない、
あなたならではのクリエイティブな作業が進められるはずです。
2014年は、
そんなあなたの考え方や方針を受け入れてくれる「味方」にも
恵まれるでしょう。