獅子座の今年の占い

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清らかで熱烈な向上心と、
秘められた可能性に見合った、ダイナミックなチャンス。
丈夫な骨格をもつ城郭のように、しっかりと拡張していく知性。
2011年の獅子座の世界は
こうしたものでできています。

「現実」という言葉はしばしば、
ありふれていて常識的なもの、とか、
望み通りにはいかないシビアなもの、など
どこか否定的なイメージを付与されています。
「夢」「希望」という言葉と対置されることもあります。
でも、叶った夢は現実ですし、
希望も、現実の中に花開いてこそ、です。
現実は確かに、人間の想像や期待を裏切ることがありますが
それだけが現実ではありません。

2011年の獅子座は、
強い向上心と高い理想をいだきます。
これらは、ちっとも儚いものではなく、
非現実的でもありません。
かといって、
矮小だったり「簡単にできそうなレベル」だったりするわけでは、
決して、ありません。
知的にも物理的にも、
しっかりした現実感がある、限りなく「目標」に近い、夢。
夢というと、触れられないふわふわしたもの、とか
妄想や無根拠な期待、というイメージがありますが
2011年の獅子座の夢は
手応えも手触りもあり、てがかりもちゃんとあり、
人に語ったときにも、説得力をもって響く、
およそ夢らしくない夢なのです。

年明け、「なにも夢なんかない」という人も
2011年の前半には、
なにかしら、目標や夢をつかむでしょう。
これは、「やってみたいこと」とか「やりたいこと」とかいう
個人的な欲求レベルのことではなく
「成し遂げたい」「世界に向かって打ち出したい」という
どこかオフィシャルな、対外的なテーマです。
自分の充足のためだけではなく
外の世界に向かって自分の力やビジョンを表現したい
という動機に基づく目標です。

こうした目標を視野に入れると同時に
あなたは非常に知的に動き出すことになります。
必要なことを学び、必要な人に会い、
必要な材料を集めるために移動を重ねるでしょう。
自分のアイデアをこってりと語ったり
相手からたくさんの宝物を引き出したりする作業も
重なっていくでしょう。
これらは、直線的に進む道のように、ではなく
薄い層を幾重にも重ねていく地層のように、体験されるはずです。
重層的に重なった知的体験は、
そのまま、しっかりした地盤となり、土台となります。
この上になら、いくら大きなお城を建てても
びくともしないはずです。

喩えるなら、
2011年の前半は、脚本や演出家やなかま達に出会って研鑚を重ねる、
お芝居の上演準備のようです。
練習をくりかえし、舞台装置を創作し、
ありとあらゆる「必要なこと」を吸収していきます。
そして、2011年の後半から2012年の前半にかけて
あなたは、舞台に立っている状態を経験します。
ある有名な芸人さんによると
「一年稽古を続けた人と、
 10日舞台に出た人とでは、
 後者の方が勝つ」
のだそうです。
2011年後半以降、あなたは
「結果を出しながら大きく伸びる」ことになるのだろうと思います。