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「成功する」という言葉から、
どんな状況が思い浮かぶでしょうか。
夢見た舞台で活躍することも「成功」でしょうし、
一般には財産を築くことも「成功」と呼ばれることがあります。
望んだような生活を営んでいくための経済的な基盤があり、
さらに、納得できる活躍の場を切りひらいて、
そこで、自分を成長させていくこと。
その両者が揃った状況を仮に「成功」と呼ぶならば、
2013年から2014年にかけての天秤座の物語は
「成功の物語」と言えるのではないかと思います。
一攫千金のようなあやふやなことではなく、
この先長い時間にわたってずっと鍛えながら使い続けていける
経済的「水路」を、2012年秋頃から、
構築しつつある人が少なくないと思います。
一般に「金運がいい」などというと、
その時期のみ景気がいいということを意味するわけですが
2012年秋から2014年くらいまでのなかの天秤座の「金運」は、
その先もずっと使っていける丈夫な「途」を
しっかり作り上げることを意味しています。
短期的な結果ではなく、最初は細くても長期的なものを目指しているうち、
その水路そのものが社会的な信用を得て、
次第に、自然に、太く強くなっていくわけです。
それは、今までより良い収入を得られる職を見つけるとか、
自分でビジネスをしていて、継続的につきあえるお客さんに出会えるとか
そういう直接的な出来事である可能性も高いともいます。
でも、それよりももっとこの時期にぴったりしているのは
「手に職を付ける」ことだったり、
「仕事のやり方を自分なりに作り上げる」ことだったり、
「武器になる仕事の経験を積む」ことだったり、
「自分の、収入に結びつけられる適性を知り、
それを鍛える」ことだったりすると思うのです。
外的な要因で消えてしまうかもしれないものよりも
自分の「中」にあって、滅多なことでは失われない「力」が、
あなたの経済的な流路としてこの時期、
徐々に形になっていくのではないかという気がするのです。
さらに。
2012年後半から2013年の前半は、
必死で勉強を続けている人が少なくないと思います。
また、この期間、精力的に距離を超えて、
旅をしまくっている人もいるかもしれません。
あるいは、長期出張や留学などで「未知の世界」に身を置き、
腰を据えて見知らぬものを自分の世界へと変え続けているのかもしれません。
こうした動きは、
あなたの専門性やあなたにしかできないことの「厚み」をもたらし、
自分では意識しきれないほどの、非常に大きな力となるはずなのです。
この力を実戦で用いる「場」に出会えるのが
2013年後半から2014年の前半です。
大きなチャンスがめぐってきたり、
重要なポジションに抜擢されたり、
転職を決意したり、
一大プロジェクトをぶち上げたり、
独立して活動を始めたり、
進路を自ら選び取ったり、
リーダーとして活躍したり、等々、
飛躍的な「前進」を遂げる人が少なくないはずです。
さらに、そうしたチャンスが巡ってくるだけでなく
そこで確かな成果を挙げることができるだろうと思います。
こうした、社会的な「チャンス」と、
前述の経済的な「水路」を作るプロセスとは、
もちろん、直接に結びついています。
2012年後半から2013年前半に獲得した「知識」や「能力」は、
現実の世界に一度「投下」されて、
そこで具体的な力として練り上げられる必要があります。
たとえば、ある料理のレシピを覚えたとしても、
その料理を「自分のレパートリー」としたり、
さらに状況に応じて自在にアレンジしたりできるようになるには、
何度も繰り返し、その料理を作ってみることが必要です。
「おぼえて、できるようになる」ことと
「自分のものにする」こととのあいだには、
そんなふうに、結構な隔たりがあります。
2013年は、吸収してきたたくさんの知識を
現実の中でどんどん「自分の力」におきかえ、
置き換える側から実質的な「成果」を生み出していく
という展開になるだろうと思うのです。
また、もう一つ、ここで大切な要素があります。
それは、「小人たち」の力です。
お伽噺にはしばしば、主人公の仕事や苦労を肩代わりしてくれる
不思議な「小人たち」が登場します。
彼らはいつも、誰の目にも触れない真夜中にこっそり出てきて、
精力的に仕事をし、そして、主人公に恵みをもたらします。
私たちが何事かに「成功」するときにも、
こんな不思議な小人たちが必ず活躍している、といったら
あなたは一笑に伏すでしょうか。
何かを成し遂げられたとき、
「本当にこれはすべて、自分の力でできたのだろうか?」とか
「本当に、これが成功した原因の全てを、自分は把握できているだろうか?」とか
そんなふうに考えて見ると、
「たぶん、自分では気づいていない、何らかの力も働いているかもしれない」
と思えることはないでしょうか。
この時期、そんな不思議な、目に見えない力が
あなたの「成功」に深く寄与している気配があるのです。
といっても、これは別に、お伽噺ではありません。
そうではなく、たとえば、自分でも気づかない体調の変化とか、
あるいは、こっそりサポートしてくれている周りの人々とか、
思いがけない所で先を譲ってくれたライバルの気持ちとか、
そんな不思議な条件が、いつだって人の周りには
溢れているものじゃないかとおもうのです。
更に言えば、お伽噺の中で小人たちが活躍するときはたいてい、
その「前」に、主人公が小人たちになにかしら、
いいことをしてあげていることが多いと思います。
あるいは、小人たちがなんとなく、主人公を好きで、
そこから、「サポート」がスタートするわけです。
自分でも意識せずに助けていた「小人たち」が
あなたの気づかない場所で、そんなふうに
あなたを助けてくれることがあっても、不思議ではないと思うのです。
「小人たち」は、もっと別なものである可能性もあります。
たとえば、精神的な安定とか、健康などです。
生活のリズムが、成功を連れてきてくれる場合もあります。
さらには、精神的に豊かな生活をし始めたら
物事がうまく回転し始める、ということもあるかもしれません。
つまり、「一見、関係なさそうな生活の条件が、意外と、結果を大きく左右する」というわけです。
ワーカホリックを自慢したり、
自分の体調が悪いことを勲章のように思ったりしている人も
世の中には、けっこういたりするわけですが、
この時期は、目に見えない「調子」というものが
全体的な物事の流れに深く関わっているのではないかと思います。
また、精神的な「高さ」というものも、大切かもしれません。
心清らかであること、真に大切なものを大切にすること。
「成功」という社会的な基準からすると、
そうしたことはなんとなく「別世界」のような感じもするのですが、
この時期は、あなたが得て行く社会的な力と
人としての「美しさ」のようなものが、
強く結びついているように見えます。
日々、行っていることを誇らしく思えるか、
それが本当に人としての名誉なのか、というところに、
意識のスポットライトが当たることがあるかもしれません。